幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

頬を緩ませてにこりと笑うその顔はまるで天使そのもの。


まだ数回しか話したことはなかったけどこんな私を優しく受け入れてくれた数少ないクラスメイトの1人。


桃菜ちゃんも可愛いけどそれとはまた別な可愛さがある。



「じゃ、よろしくね。………工藤くんも」



石崎さんは朝陽を見ると頬を少し赤らめて、名前を言った。


………あれ?


石崎さんも、朝陽のことが気になるのかな……。


ーズキッ。


石崎さんのまっすぐな目を見て、ズキっと胸が痛む。薄々気づいていたけど、石崎さんももしかしたら朝陽狙いで私に話しかけたのかな……。


………って、なんてこと考えてんの。


朝陽に恋をするもしないも自由じゃない。いつから私は嫌な子になってしまったんだろう。


これも全部朝陽に恋してしまったせいだ。



「これで終わりか?心美、行くぞ」


「あ、ちょっと!」



朝陽は石崎さん達に冷たい視線を向けると私を引っ張り、席に戻る。
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