幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

私もつられて席に座るけどモヤモヤが残ったまま。なんだろ、この気持ち。


嫌なモヤモヤだな………。



「おい、なんて顔してんだよ。こっち向け」


「え?わっ!」



朝陽に呼ばれてふと顔をあげると朝陽の顔がドアップにうつり、思わず後ずさる。



「い、い、いきなり何すんのよ。ここ、教室……」


「どう思ったんだよ。今の」


「ど、どうって?」



じーっと私を見つめながら話しかける。顔が近いから朝陽が話す度に吐息がかかってドキドキしてしまう。


………どうしてそんなこと聞くの。



「嫉妬してたんじゃねーの?俺がほかの女子に話しかけられて」


「…………っ!そ、そんなこと、ない、し……」



図星をつかれたけど何とか誤魔化そうと強がってみせた。


だけど、言葉が上手く繋がらなくてつっかえてしまった。



「嘘だ。顔にちゃんとかいてあるぞ。俺は誰よりも心美のそばにいたんだ」
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