幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
「え?心美ちゃん!?」
私は耐えきれなくなって顔を隠すように席を立つと、教室を出た。
みんなの視線が私に向かったけどそれは無視。とにかく私は1人になりたくて近くにあったトイレの個室に駆け込んだ。
「はぁ、はぁ………朝陽は………一体何を考えてるのよー………」
ドアを閉めた途端、力が一気に抜けてズルズルとしゃがみこむ。
よ、良かった………こんな顔、朝陽に見せられないよ。スマホをポケットから取り出して自分の顔を見てみると、真っ赤に染まっていた。
もし、もしも………あのままキスしていたら……。ツン、とくちびるに指を当ててみる。
「わーっ!まだ告白もできてないのに、なんでキスばっかすんの!キス魔!」
桃菜ちゃんが言ったようなセリフを吐くと顔をうずめる。
心臓がドキドキと激しく脈打っていて……。
「はぁー………私の気持ちもそろそろ限界……。文化祭の時に告白しようかな……」