幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
起こすのも気が引けるし、少しくらいなら朝陽から離れても大丈夫だよね?
よし。
そう思った私はそーっと席を立ってプリントを職員室に持っていこうと教室を出る。
なんだかいけないことをしている気分だけど……。朝陽には後で謝っておこう。
私は1階にある職員室につくと担任の先生に渡して、失礼しますと言って出た。
仕事が終わって肩の荷が軽くなり気持ちに余裕が出てきたので自販機にジュースを買いに行こうと踵を返す。
小銭はポッケに入っているからそのまま自販機に向かう。
自販機は体育館のそばにある。
なんのジュースを飲もうかなー、とルンルン気分で歩いていると後ろから複数の足音が聞こえてふと立ち止まる。
なんだろうと立ち止まって恐る恐る振り返ると、
「ねー、こいつ?工藤くんの幼なじみってのは」
「そう。こんな地味女が工藤くんの隣にベッタリで目障りなのよねー」