幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

そこにはメイクをバッチリ決めたギャルが私を囲むように立っていて怖い目で私を睨んでいた。


………え、誰?この人たち。


いきなりのことだったので私はギャルを見て呆然と廊下につったっていた。


この人たちは見たことがない人で、睨まれることをした覚えはない。



「ねぇ、ちょっと聞いてる?あんた、藤原心美?」


「…………そう、ですけど……」



リーダー格っぽいギャルが前に出てきて私に顔を近づけると邪魔者を見るような目でギロっと睨まれた。


ひっ、と言葉が出そうになるのを必死でこらえて後ずさりをした。


ギャルに答えた私の声はとても震えていて小さい。前にヤンキーに囲まれたけどそれとは別な感じな怖さがある。



「ふーん。ホントに地味ね。工藤くんがこんな女を相手にするわけないわよね」


「………え?」



私をバカにしたような目で見てクスッと笑う。


その笑った顔を見て手足がガタガタと震え出す。
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