幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

そのジンクスがあるせいか、文化祭前はカップル誕生率が高い。



「うん。バッチリ!冬馬のためにも、頑張ってオシャレしたもんねー」



えへへ、と可愛く笑う桃菜ちゃんは最高すぎて。恋する乙女はすごいなと思った。


一方の私はいつもの黒髪にメガネ。


特にオシャレをしているわけでもない地味な格好。でも私はこのままでもいいと思っている。



「心美ちゃんもオシャレすればいいのに。素顔の方が可愛いのにな」


「ありがとう。でも、これは朝陽との約束だから。破るわけにはいかないんだよね」


「はー。律儀ね。まぁ、心美ちゃんがいいならいいんだけど。文化祭、楽しもー!」


「うん!」



そのあとは桃菜ちゃんと一緒に文化祭を回った。



………そして、事は起こった。



「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる!」


「了解ー。ここで待ってるね」



文化祭を全部回ったあと桃菜ちゃんがトイレに行きたいと言ったので、トイレの外で待つことにした。
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