幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
どうしよう。
今、桃菜ちゃんはトイレだし、廊下にいる人も怖がっているのかこちらに近づこうとしてくれない。
朝陽に連絡しようかとスマホを構えるけど圧がすごくて指が上手く動かなかった。
…………やばい。
また絡まれた。しかも、今日はギャルじゃなくて多分cheaterの奴ら。
ここで暴れたり、逃げたりしたらどんなめにあうか。それに、学校の生徒や一般の人を巻き込むことはできない。
最悪なことが起こってしまった………。
詰め寄られてジリジリと後ずさる。
ドン、と壁にぶつかって行き止まりになってしまった。
タラり、と冷や汗が背中を伝う。
朝陽………助けて!
「ちょっと、こっちにおいでー?騒ぐんじゃねぇぞ」
「んぐっ………!」
目の前のヤンキーは私にそう言ったあと、首元に手を強く当てた。
逃げることも出来なかった私はそのままその攻撃を受けてしまい、意識を手放した……。