幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

***


なんだかフワフワする………。


あれ、私ってどうなったんだっけ……。頭の中がフワフワして……。



「小野寺さん、工藤のやつ、いつ来ますかね」


「もうすぐで来るだろ。大事な姫が奪われたんだ。やつはきっとすぐ来る」


「ですよね。じゃー、俺、ちょっと行ってきます」



そんな会話がうっすらと聞こえてだんだんと意識を取り戻す。


あ、そっか。


私………ヤンキーに連れ去られたんだっけ。桃菜ちゃんを待っている間に……って、え、連れ去られた!?


そこで意識は確実に戻った。



「うっ………いった……」


「お、目が覚めたか?どうだ、気分の方は」



起きた瞬間頭痛がして思わず顔をしかめる。目をゆっくり開けると……



「だ、れ………?」



私は横たわっているのかヤンキーは座って私を見下ろすような格好をしていた。


ツンツン頭で色は黒。つり上がった目が特徴的で初めて見る顔だ。
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