幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

「なんもしてねーよ」


「ほんとか?」


「ああ。つーか、工藤は?」



朝陽の名前が出てピクっと反応する。朝陽がどうしたんだろう。


………私が学校からいなくなったの、気づいてくれたかな。桃菜ちゃんトイレにいたし、大丈夫だよね。気づいてくれるよね。


なんで私はあの時逃げなかったんだろう。


危険なことに巻き込まれるといつもこうだ。私は反応がいつも遅れて必ず後悔してしまう。


だけど今の私は朝陽が絶対に助けに来てくれると信じて待っている。


朝陽なら……すぐに来てくれる。



「アイツはまだだよ。だけどチェンメ送ったからすぐに来るだろうな。それよりそこどけよ」


「はいはい。全く………」



小野寺が動いたので私は起き上がり山本を睨んだ。


どうして小野寺は私を狙うのか。


それが全くわからない。姫が1番狙われるということは知ってるけど私はまだ朝陽の彼女じゃない。
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