幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
朝陽………助けに来てくれた。
バイクの音だけでわかる。朝陽が助けに来てくれたんだと。
それくらい、朝陽のバイクが好きになっていたんだ。
「晴空、アイツらが来たのか?」
部屋を出ると山本は小野寺に声をかける。小野寺は入口にいて朝陽を待ち構えているようにみえた。
「みたいだな。思ったよりも早かった。ちゃんと藤原も連れてきたな」
「当たりめーだろ。人質を部屋に置いとくバカがいるか?いい見せしめになるな」
「…………」
見せしめ………。そうか、私は見せしめのために連れてこられたんだ。全国No.1の肩書きを持つ朝陽を倒すためには私が必須だったというわけか。
ようやく目的がわかり納得した。
まだ姫ではないけど1番近くにいる女の子は私だけだから。
私を狙ったんだ。
ーバァン!
「来たな………!」
あれこれ考えていると扉が勢いよく開いて……。
「心美っ!」
朝陽が………Skyblueのみんなが見えた。