幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

嗚咽が漏れて途切れ途切れになる言葉。だけどそんな私を朝陽は優しく頭を撫でてくれる。



「はー………心美は危なっかしいな。一緒にいるといつもハラハラさせられる」


「………う、すみません……」



最近は襲われてばっかりだからそんなことを言われたらぐうの音もでない。



「はいはい。ラブラブなのはわかったけど、そういうことはよそでやってよな」



パンパン、と手を叩く音が響くと伏見くんが私達を見下ろして呆れたような目で見ていた。


………ラ、ラブラブって……!


そうだ、みんな見てるんだった!


今更ながらにそんなことに気づき、ガバッと顔をあげるとみんなはニヤニヤと笑っていた。


かーっと全身が熱くなるように感じて一気に恥ずかしさが込み上げる。



「うっせーな。いいだろ?俺が方をつけたんだ。再会のハグくらいなんてことないだろ」


「なっ!あ、朝陽のバカァ!」
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