幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
そこには制服を着ている桃菜ちゃんが立っていた。
「桃菜ちゃん………」
「心美ちゃんだ!よかった!無事だったのね!」
桃菜ちゃんの名前を呼んだ瞬間思いっきり抱きしめられる。そして心底安心したように私の背中を何度も撫でる。
………こんなに、心配してくれてたんだ……。
「ごめんね、心配かけて」
「………ううん、私の方こそトイレに行きたいとか言ったせいで……心美ちゃんが……ごめんね!」
「桃菜ちゃん………」
ぎゅうっと力強く抱きしめてくれて、ほっとする。私………桃菜ちゃんと友達でよかったなぁ……。
「大丈夫?ホントに何もされてない?」
「大丈夫!朝陽がちゃんと守ってくれたよ!……く、苦しい……」
私は安心させるように答えたんだけどなんかさらに力が強くなった気がして思わず、唸り声をあげた。
メガネも落ちそうになったところでようやく腕を離してくれた。