幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

「これ」


「ん?これは……スプレー?と、メガネ?」



朝陽から渡されたのは小さなスプレー缶と分厚い伊達の丸メガネだった。



「そうだ。髪型はそれでいいが、心美の髪色は栗色だろ?だから学校に行く時だけは黒に染めて欲しい。洗えばすぐに落ちるやつだ」


「…………すご」



なんか本格的な変装道具だな。これを見るとなんかいけないことしてる気分になる。


だけど朝陽は何故かドヤ顔で道具の説明をしていた。



「はぁ、わかったよ。これをして学校に行けばいいんでしょ?」



朝陽には助けてもらってばかりだから少しは朝陽の言うことは聞かなきゃな。



「おう。悪いな。心美に迷惑かけて。大丈夫だ。俺がずっとそばにいるし、必ず守るから」


「………っ!は、はい……」



もう、だから不意打ちやめてよ〜。心臓に悪いじゃん。


ドキドキする胸を抑えて、下にうつむく。
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