幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
「あ、私からもお願い、いい?」
「お願い?」
私もひとつだけ朝陽と約束してほしいことがあったんだ。
危ない、忘れるとこだったよ。
「うん。あのね、私たちの同居のこと、秘密にしてほしいの」
「秘密に?」
「そう。バレたら説明とかめんどくさいし、朝陽もそっちの方が何かといいでしょ?」
こんな私と同居してるとか朝陽の評判に傷がついちゃう。ましてや、地味ブスな上にさらに地味子に変装するんだもん。
絶対誰にも一緒に住んでるって言わない方がいいに決まってる。
朝陽、高校に行ったら絶対モテそうだしな……あはは。
「そのことか。俺もそのつもりだったよ。……可愛くて、大事な幼なじみのこと、独り占めできるしな」
朝陽は私に近づいて耳元でそうささやく。
その瞬間一気にぼぼぼっと私の体温は上昇した。
「な、バカっ!そういう意味じゃないよ!からかわないで!早く学校行くよ!」