幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
不良に怯えているとドカッという音が辺りに響き、男の低い声が聞こえた。
それと同時に腕が解放され、誰かに抱きしめられる。
ードキッ。
「おい、俺の幼なじみに手ぇだすな」
「え?あ、朝陽!?」
聞き覚えのある声に顔を上げるとそこには……ピンク頭をした幼なじみの工藤朝陽(くどうあさひ)が私を抱きしめていた。
私はびっくりして声を出すこともできない。
「あ゙あ゙?なんだ、テメー……」
「ちょ、こいつSkyblueの総長じゃ……」
「マジで?し、失礼しました!」
私がびっくりしている間に不良は腰を抜かしたように逃げていく。
え、え……どうしたんだろう。
「………ったく、ケンカできねぇくせに。ここら辺ウロウロするなんて。舐められたもんだな。心美、久しぶり」
「………朝陽……、朝陽っ!」
毒づくように言葉をはいた後、私を見てにっこり笑う朝陽。