幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
真面目かよ。
朝陽を睨みながら心の中で突っ込んだ。真面目な不良って初めて見た……。
丸メガネをクイッと上げて私も座席を確認する。
私の座席は………
「心美、こっち」
するといきなり朝陽は私をまた引っ張る。
「朝陽!?私まだ座席確認してな……」
「大丈夫!心美は俺の隣だから」
「はぁぁぁ!?」
教室中に私の叫びが響き渡る。気をつけていたのについ気持ちが抑えきれずに叫んでしまった。
「え、何あの女。工藤くんとどういう関係!?」
「地味すぎる……。あんな女、工藤くんと釣り合わないよ!」
私が叫んだせいでまたクラスの視線が集まる。通学路を歩いてる時と同じ視線……。
女子の嫉妬の視線はまじで怖い。
「はー、だから視線は気にしない」
「いや、朝陽が気にして無さすぎなんだって」
ぎゃあ、ぎゃあと文句を言いまくる私。