幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
その笑顔に安心したのか緊張が解けて朝陽にすがりついた。
なんで、どうしてここにいるの。
私なんてとっくに忘れられたのかと思った。久しぶりに感じる人の温もり。
私は……堰を切ったように涙が溢れてその後子供のようにわんわん泣いた。
「お前、なんでここにいるんだよ」
涙がおさまってきた頃、朝陽は私の顔を見て訪ねる。その質問にギクッと体が強ばった。
「そ、それは………」
「心美、親戚の家にいたんじゃねぇのか?どうしてこの街にいるんだよ。もしかしてと思って声掛けたら心美本人だし」
「うっ………ご、ごめんなさい」
事情を知っている朝陽は心配した目で私を見る。
「それにその格好……まさかバイトしてんのか!?」
「……そ、それは……とにかく、話をするから。私のアパートに案内するよ」
私は朝陽を落ち着かせて自分の暮らしているアパートに案内した。