幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
「え、あ、うん。ダメだった?」
「いや、むしろ私服の方が安全かもな。じゃあ行くか」
「うん。それより、何で隣町まで行くの?」
さっきから疑問に思っていたが隣町まで何で行くんだろう。朝陽はバイク持ってなさそうだったし……。
てこてことついて行きながらそんな心配をした。
「朝陽ー、朝陽ってば」
「ん?どうした?」
「どうしたじゃないわよ。何で行くか聞いてるの。まさかバイクじゃないよね?」
アパートの階段を降りながら疑問をぶつける。
黒に染まった髪が風に揺れてサラサラと流れていくのを感じた。
「バイクな。一応免許はとってるがあまり好きじゃないな」
「えっ。免許持ってんの!?真面目かよ!」
今度こそ我慢出来ずに突っ込んだ。
暴走族っていうから無免許で乗り回すもんだと思ってたよ。朝陽、結構真面目なんだな……。
いや、朝陽は昔から真面目か。