幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
「あ、ちょ、朝陽!引っ張んないでー!」
よろけそうになりながらも私は朝陽のあとをついて行った。今日、朝陽に腕を引っ張られるの、何回目だろ………。
朝陽は私の腕、好きなんかな……。
なんてどーでもいいことを考える。
「でっか〜。やっぱり倉庫じゃないよ……」
「まだ言ってんのか?一応ここはSkyblueのたまり場だけど」
「………さすが全国トップの暴走族……。無知ながらもその力の強さ、これを見て感じるよ」
暴走族のたまり場って一体どういう仕組みなんだろう。この中にみんなもいるってことだよね?
「………あ、そう。じゃ、入るぞ」
そう言って取っ手に手をかけてドアを開ける朝陽。
ギィィ……と音をたてて開いたと、同時に、
「朝陽くんー!おっそーい!」
ガバッと誰かが朝陽に覆いかぶさった。
「うわ、おい、渉っ!なんでいきなり出てくんだよ!つーか、どけっ」