幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
渉くんは私を見た後、先に中に入っていく。
朝陽は私の手を握ったまま、中に入った。
「おー、朝陽。遅かったな」
「悪い。準備に手間取ってな。それで?みんな揃ってんのか?」
「ああ。とりあえず座れ。近況報告と説明をしてもらうからな」
朝陽に話していたのは朝見かけた緑色の髪をした男子。
ドッドッドッ………。部屋の雰囲気に負けて心臓がさっきから激しく脈打っている。
部屋を見る余裕なんかなくて、朝陽に連れられるがままにソファに腰掛ける。
ソファは向かい合わせにあって、その真ん中にはローテーブルがデーン、と置かれていた。
ここ、なんていう部屋なんだろう。
倉庫の部屋にしては豪華すぎるような。
と、ようやく余裕が出てきた私はチラッと部屋を見渡す。
向かい合っているソファは男子が座っていてみんな朝陽を見ている。
人数を数えてみると私を含めて7人だった。