幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

渉くんがいきなり名前で呼ぶもんだからきっと睨みつけてそう言っていた。


私、男子に名前呼ばれるの、好きじゃないのよね。


朝陽は別だけどなんか嫌なんだ。だから関わる男子にはいつも苗字で呼んでってお願いしている。



「うおっ、迫力満点だね。地味な顔してやるじゃん」


「…………」



渉くんとは別の声が聞こえてそちらを振り向く。そこには髪を綺麗にグレーに染めてメガネをかけた男子が座っている。


地味と言われて別に嫌じゃないけど……いっそ清々しい。


朝陽の仲間はどうしてこう、イケメンばっかりなの。


そのグレーの髪の人もこれまたひとつひとつの顔のパーツが整っていて綺麗な顔立ちをしている。


メガネは黒縁で、シュッとしたメガネ。



「朝陽、みんなのこと、紹介してよ。私、まだこの部屋の中で誰一人知らないんだけど」



いろいろ言いたいことはあるけどそれは一旦置いといてまずはみんなの名前が知りたい。
< 59 / 228 >

この作品をシェア

pagetop