幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
だけど朝陽は普通の家の子供じゃなくて工藤財閥の息子として生まれ、工藤家の跡取りとして育てられた。
一方の私は普通の家の子で幸せな日々を送っていた。金銭的にも普通で、両親の仲もいい。
何不自由ない生活を送っていた。たまに朝陽と遊んだりしながら幼稚園と小学1、2年生は送っていた。
だけどその幸せな日常はある日突然崩れ去った。
それは小学三年生の出来事。
ある夏休みの日、その日は両親と遊園地に行っていてその帰りに……交通事故にあった。
幸い、私は一命を取り留めたが両親はほぼ即死状態で病院に運ばれ、帰らぬ人となった。
それからは親戚の家に引き取られ、私はその家で育った。
………そこまでは朝陽も知っている。
両親を亡くしたこともショックだったけど地獄はそれからが本番だった。
ここからは朝陽も知らない話。
私は震える手を抑えながらゆっくりと話す。