幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜

頭で理解するよりもそう考えていた。


………なんで今そんなことを考えるの。私には関係ないことじゃない。



「まぁ、そういうことだな。これは藤原さんにも少し関係のある話だ」


「………私？」



小川くんは長谷部くんが話し終わってから追加で言った。だけどその言葉はトゲがあるように聞こえてそれ以上は何も聞けなかった。



「ところで、藤原さん。朝陽とこれからも一緒にいるなら気をつけて行動しなよ」


「どういうこと？」


「時期にわかるよ。……ってことでこれからもよろしくな」



小川くんは無理やり話を終わらせると部屋から出ていく。


………話、終わっちゃった。


最後の言葉だけが気になる。朝陽といるなら気をつけろって。



「はぁ。じゃあ俺らも行くか。悪いけど心美はここで待っててくれ」


「えっ。朝陽!?」



朝陽はそれだけ言い残すとぞろぞろと部屋を出ていく。


私はポカーンと口を開けてその場で見送った。