幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
その意味も込めて渉くんを睨む。
「大丈夫だ。これくらいならすぐ乾く。渉、あんま調子に乗んなよ」
「へいへい」
「…………」
朝陽が注意したけど反省の色は全くなし。この人、ほんとに適当だな。
はぁ、とため息をついてまた朝陽の隣に腰を下ろす。笑っていた人もいつの間にか昼ごはんを食べていて既に興味を失っているようだった。
「………ところでさっきの質問に答えてよ」
私がペットボトルの蓋を閉めていると渉くんは前のめりに聞いてくる。
その質問のせいで私は恥をかいたんだよ。
ちょっとは反省しろ!
心の中で突っ込み、半分呆れながらも、
「朝陽は好きとかじゃないよ。そりゃ、幼なじみとして好きだけどさ。それは恋愛としての好きじゃないから」
口を開いて質問に答えた。
そう言いながら何故かズキズキ痛む胸。だけどそれには気付かないフリをした。