幼なじみは最強総長〜同居したら超溺愛されました〜
この矛盾した気持ち。
誰か教えて。
そんなことを考えながらしばらく夕飯の支度をしているといつの間にか料理に集中していて考えが途切れていた。
「ただいま」
全部の支度が終わり、味噌汁の味見をしていると朝陽が帰ってきた。
私は火を消して玄関に駆け寄る。
パタパタとスリッパの乾いた音が響く。
「朝陽、おかえり。今日の集まりはどうだった?」
「特に変わったことはないな」
「そっか。ならよかった。もうお夕飯できたけど食べる?」
朝陽の返事に安心して時計をチラッと見る。
時刻は午後7時過ぎを指していた。
お夕飯にはちょうど良い時間だろう。
「うーん。それより、心美こっち来て?」
玄関から動かない朝陽に不思議に思いながら近づく。ちょいちょいと手招きされたら私は朝陽の操り人形のように逆らうことができない。
なんでだろう。