約束は午後2時に、あの桜の下で
ノックして、アキ先生がいるか確認した。

「入っていいよ。」アキ先生の優しい声。キミは、
「失礼します。」と入室した。

アキ先生は、「座って。」と教壇に1番近いテーブルの椅子に誘った。

「反論出来ないというのはどうゆう事?そういえば、あの事ってー。」とゆっくりキミに話しかけた。

「先生達に伝えてもらっていたら知っていると思いますが、実は私、去年いじめられてて…」

アキ先生は、「そんなの知らなかった。何で月島さんがターゲットに?」

キミは「それは私も分かりません。因みに、いじめたのは識神 美佳子、久高 優斗、低菜 未來です。主犯は識神で、識神と久高は6月に私に暴力を振るって来て、何とか、英語の井田先生が止めに入ってくれたので、この時は良かったし、少しは平和な日々でしたが、また、9月くらいに、今度は音楽の時間で、識神と低菜がいじめてきて。」

そこまで言った瞬間、キミの目には涙が。アキ先生は、

「大丈夫?」と気を遣い、

キミが「大丈夫です。続きを話します。識神と低菜は、音楽の時間中、合唱の時にいじめてきました。歌ってない時、先生が話してる時に、場所が場所なのか、髪を引っ張って来て。それも、少し引っ張るだけならまだ耐えれるのですが、髪を引きちぎるくらいの力で引っ張って来て。最初の方は耐えられたのですが、ある日耐えられず、先生に言って、パート変更をして貰いました。そこからは、音楽の授業は楽しく受けられたのですが……」そこから泣いてしまった。

アキ先生は「そっか。とっても辛い事があって、そのせいでクラスメイトに反論出来ないのね。反論すると、また何されるか分からないから。安心して、私が月島さんの事を守るから。次、嫌なことされたら、私に言って。」

「アキ先生……!」アキ先生のお陰で、今までの傷が癒えた。それによって凄く泣いたけど。アキ先生は全てを受け止めてくれた。

「大丈夫だよ。これからは。」アキ先生が宥めてくれた。

「ありがとう。アキ先生。」キミは泣きながらだけど、今までで一番安心した笑顔をはじめてアキ先生に見せた。
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