太陽に魅せられて
どのパンにするのか悩みに悩んだ挙句、

彼はメロンパンとクロワッサンを両手に持って

レジに向かってきた

かと思いきや、

「あーー!!!やっぱデニッシュも捨てられへん!」

と言い、またパンを追加して持ってきた。






「この3つで大丈夫ですか?」

「はい、他のも捨てがたかったんですけどね。さっき牛丼食べてきてしもて、さすがに食べ過ぎなんで、また後日絶対来ます!」

「ふふ、お待ちしてますね
では、3つで380円です」

「はーい、じゃあこれで」

「380円丁度お預かり致します
こちら、レシートとサービスのコーヒーです。よかったらどうぞ」

「えーいいんですか!ありがとうございます〜!」

笑顔でパンとコーヒーを受け取った彼は

「絶対また来るんで!」

と言い手を振りながらドアを開けて店を出ていった









彼が出ていった店内はいつもよりも静かに感じた

「太陽みたいな笑顔の人だったなあ…」

手を振りすぎてコーヒーをこぼしそうになっていた彼を思い出し思わず笑みがこぼれた


その後何度も接客中に太陽みたいな彼を思い出して1人で笑ってしまい

店長に徹底的にいじられた
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