学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
お母さんが……分からない。







「おはよ〜愛奈ちゃん」

「お、おはようございます!」

電車でいつものように先輩に声をかけられる。

「あ……愛奈ちゃんのお姉さんだ。 電車通学なの?」

「はい……! お姉ちゃんと一緒に駅まで来ました!」

お姉ちゃんと話せたのは新鮮だった。

「良かったね……お姉さんいい人なの?」

お姉ちゃん……?

「はい! とってもいい人ですよ!」

「……どーしてそんなにいい子になるかな……」

「え?」

何か、言った?

「ううん……何でもないよ」

「お姉ちゃん……呼んできていいですか?」

「……うん、いいよ」

先輩に許可をもらい、お姉ちゃんを呼びに行く。

「お姉ちゃん……!」
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