学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
人がいない場所につき、その場にうずくまる。
「先、ぱいっ……」
「どうしたの?」
え……。
「な、なんでっ……か、彼女さんは?」
「え? 彼女? そんなのいないよ?」
「で、でも……さっき……」
確かに隣にいたはず……。
「あー、さっきの子は勝手に腕に絡まってきただけ。 あの子のことは好きじゃないよ」
そうだったんだ……。
「……で? どうして泣いてるの?」
あっ……。
「……なんもないです……!」
「本当に?」
先輩に聞かれ、正直に答えることにした。
「……悲し、かったです……」