学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
降りる駅につき、先輩とわかれる。

「ふーん、明日デート行くんだ」

背後から声をかけられ、肩が飛び跳ねる。

「わっ……! お姉ちゃん!なんで知ってるの?」

「え〜? 電車の中で話してるの聞こえたから」

き、聞かれてたの?

「あんたさ、服持ってないでしょ。貸してあげる」

え? か、貸してくれるの?

「あ、ありがとうっ……!」

「……あんた可愛いわね」

「え?」

か、可愛い?

お姉ちゃんに言われたことが嬉しくて泣きそうになる。

「は? な、なんで泣いて……」

「う、嬉しくて……か、可愛くはないけど……」

「……ごめんね。私のせいで……」

「ううん……大丈夫だよ……!」
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