学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。

デート

目が覚めて、今日がデートだと言うことを思い出す。

ゆ、夢とかじゃ……ない、よね?

お姉ちゃんに借りた服をきて、バッグを手に持って、鏡の前で一周まわる。

に、似合ってるかな……。

そう思いながら、部屋をでる。

「あ、おはよう愛奈。……似合ってるわよ」

「あ、ありがとうっ……」

お姉ちゃんに褒められて頬が緩んでしまう。

「……愛奈ちゃんどうしたの?その服……」

お母さんに言われ、慌てて答える。

「お姉ちゃんに貸してもらって……」

「美里に?」

「う、うん……」

ダメだったかな……。

「美里の服なんか着なくていいわよ。今度買いに行きましょうか」

服を、買いに?

「大丈夫、だよ……!」

「遠慮しないで!今度買いに行きましょ!」

お母さんからこんな言われて、断る方が申し訳なく感じてきた。

「う、うん……!ありがとう……!」
< 124 / 135 >

この作品をシェア

pagetop