学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
「お礼なんていいわよ!それで?今日はどこにいくの?」

「颯斗先輩とお、お出かけに行きます……」

「お出かけ……?それって……デートってこと?」

「う、うん……」

「……デートね……楽しんでね。あ、でも……勉強もちゃんとするのよ?」

「……っ」

勉強……。

「う、うん!」

ーピーンポーン

家のインターホンが鳴り、お母さんが出る。

「あ、颯斗くんじゃない!」

颯斗先輩、本当に来てくれたんだ……。

信じてなかったわけじゃないけど、少し疑っていたから。

「颯斗先輩っ……!」

「……っ」

突然固まった先輩に首を傾げる。

「颯斗先輩……?」

「あ、ごめん……行こうか?」

「は、はい……!」
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