学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。

「可愛い……愛奈ってさ、可愛いって言われたことある？」

「え？」

可愛いって言われたこと？

「あ、ありませんっ……！」

私は可愛くなんかないし……言われたことがあるはずない。

「……じゃ、自覚は？」

じ、自覚……？な、何を……？

「……無自覚美少女ってやつか……」

無自覚、美少女……？

わ、私がっ……⁈

「わ、私なんて……美少女じゃありません！」

「え……？」

驚いたような顔をした颯斗先輩にこっちが驚いてしまう。

「……可愛いけどね」

「何かいいましたか……？」

ボソッと何かを呟いた颯斗先輩に不安になる。

な、何か変なこと言っちゃったかな……。