学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
私のことを知らないのかな?

知っているなら、話しかけないはず。

「あっ……! 愛奈!」

「お姉、ちゃん……」

「え、美里ちゃんの妹⁉︎」

「美里ちゃんに似て、美人だな〜」

お姉ちゃんの……同級生、かな?

「ほら、一緒に帰るよ! じゃあ、またね!」

「え……?」

一緒に、帰る?

お姉ちゃんはいつも車で送ってもらっている。 

お姉ちゃんに手を引かれ、校門に来る。

「あ、来てる! あんたは乗らないでね」

え……?

さっきとは違う……冷たい声。

「一緒に帰るなんて嘘よ。信じるんじゃないわよ」
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