学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
「誰かに何か言われた?」

「……」

「答えて」

言って……いいのかな……。

「えっと……」

「あ〜!颯斗くん!」

声のした方向を向く。

「……っ」

女の人達……だ。

「……なるほどね……」

「え?」

「君達が……愛奈ちゃんに変なこと言ったの?」

「え……? い、言ってないよ?」

「……ここで喋ると迷惑だから、一旦本屋から出ようか?」

先輩が私の手を掴む。

「……っ」

は、恥ずかしい……。

先輩はなんとも思ってないのかな?

「ちょっ……!」

「し、静かに! 後から言えばいいでしょ」

女の先輩達が何か話している。

きっと手を繋いでいるからだろうな……。
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