学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
何黙って戻ってんのよ。

何か言ったらどうなの?

まあ、別にいいけど。

「颯斗くん……話って何かしら?」

いつもより声を高くして、甘い声で尋ねる。

「……愛奈ちゃんの嘘の情報流したよね?」

「え……?」

愛奈の……嘘の、情報?

「ど、どういうことかしら?」

お母さんが聞き返す。

「……聞いてしまったんです」

聞い、た?

まさか、愛奈……あいつが言ったの?

「き、聞いたって……?」

「美里さんが、同級生に計画を言っているところを……」

「……っ」

あそこを聞かれていたなんて……!

人は居なかったはずなのに……。

学校で話すのが間違いだったわ。
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