学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
「美里ちゃん⁉︎ そうだったの⁉︎」

あ……お母さんのこと、忘れてたわ。

まあ、適当に誤魔化すしかないわね……。

「違う! 違うわ!」

「……颯斗くん、あなた本当に聞いたの?」

お母さんって私の言うことはすぐ信じるのよね。

「はい」

颯斗くんも、「いいえ」って言ってくれればいいのに。

愛奈に……どんな感情があるわけ?


まさか、好きってことはないでしょうね?

「……っ! 愛奈ちゃん!」

あからさまに嬉しそうな顔をした颯斗くんに疑問が確信に変わる。
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