学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
学校にバレることはないでしょ。

「ほ、本当なの⁉︎」

「……」

あー……もう、うるさいわね。

「私がしたって」

「な、なんでそんなことするの?」

「はあ……」

いいでしょ。 別に……。

部屋に戻ろ。
こんなところにいたら頭がおかしくなるわ。

「ちょっ……美里ちゃん!」

リビングを出る時、お母さんの声が聞こえたけど聞こえないふりをした。

あのババアはもう使えないわね……。

他に何かないかな〜。

あいつを苦しめる道具が。




夕方だもの、もう帰ったわよね。

颯斗くんにバレなきゃ、今でもお母さんの前でいい子ぶれたのかな〜。

いや、それはないわね。

きっと先にババアが気づくわ。
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