学校1人気の先輩は私だけを溺愛する。
「猫ちゃんとかを見てると癒されますね!」

「……うん、癒される」

可愛い〜!

猫ちゃんって身近にあまりいないから、珍しい。

お姉ちゃんは動物嫌いだから、きっと嫌だっただろうな……。

「あ、愛奈ちゃんこれ、猫にあげれるらしいよ」

そう言って先輩が見せてきたのは、メニューに書かれている、猫ちゃんにあげれるお菓子のようなもの。

「あげてみる?」

「え……い、いいんですか⁉︎」

申し訳ないけど、猫ちゃんにあげてみたい気持ちの方が大きい。

「うん、俺が店員さんに頼むね」

「あ、ありがとうございます……!」

先輩は優しいな……。

「癒されるな〜」

本当に可愛いっ……!

「猫にあげる餌きたよ〜」

「あ、ありがとうございます!」

これを猫ちゃんにあげれるんだ……!

「は、はい……」

猫ちゃんの前に差し出すと、ペロッと可愛らしく、お菓子を食べる。

「可愛いですねっ……!」

「はい、愛奈ちゃん」

「え……?」

先輩が私の目の前に届いたりんごジュースを差し出してくる。

ど、どう言うことだろ?

飲めばいいのかな……?

そう思って、目の前にあるりんごジュースを飲む。

「……可愛い……」

「え?」
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