The last nightーあの日みたものはー

病室へ移動する。

「え、叔母さん、個室なの…？」

「えぇ、個室の方がまわりに気を遣わなくていいしみーちゃんも楽かなって思って、個室にして貰ったの」

いや、まぁ嬉しいしけど…。

結構なお金かかってるんじゃないのこれ…。

「病気は治らなくても、みーちゃんには好きなように過ごしてもらいたいから」

そう言って叔母さんは笑う。

「ありがとう、叔母さん」

何回言っても、この言葉は慣れない。