The last nightーあの日みたものはー
叔母さんの顔が曇る。

【うん。みんなに会える時間は減るけど、呼吸器を付けても期間が少し長くなるだけ。その間、心配をかけながら期限まで生きてるのは辛いから。】

ゆっくりと時間をかけて文字をひとつずつ打っていく。

「そっか。私はみーちゃんの気持ちを優先する」

私と叔母さんの会話を聞いて、蘭奈をはじめ臼井と看護師さんの顔までもが暗くなる。 

だんだんと呼吸がしづらくなって来た。

これは、私の命のリミットがもうすぐそこまで来ていることを表す。

もう体を動かすことも難しい。

私は最後の力を使って臼井にLINEを送る。

たぶん、これが本当の最期だ。
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