いつでも側に〜一途な両片想い〜
「私、学校もあまり行けず友達もいなくて、芸能界では仲良くなっても明日はライバルの世界で……。恋愛もしたことないけど、役になりきって青春も恋愛も経験した。だから、好きって気持ちはわかるの。私が好きなのは直人さんだけ」

「ありがとう。嬉しいよ。俺は、普通に学生生活もしてきた。恋愛も、鈴を好きな気持ちを打ち消すようにしてみたが、上手くいかなかったのは、自分の気持ちを偽ってきたからだな」

 直人は、一度目を閉じ深呼吸した。

「畑中鈴さん、俺は鈴を愛しています。結婚して下さい」

 鈴は、自分の気持ちを伝えたことで満足していて、まさか直人からフロポーズをしてもらえるとは思いもしていなかった。

 涙が溢れて止まらない。
 
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