婚約破棄から始まる恋~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
庭園?
思いがけない提案に私はローズ様の方を向いた後、レイ様の顔を見つめました。
「そうね。それはいいんじゃないかしら。レイニー、お願いするわ」
ディアナが名案とばかりに軽く手を合わせます。
「ディアナは?」
「わたしはローズ様とお茶をして待っているから、二人で行ってらっしゃい」
ディアナは動く気はなさそうです。ひらひらと手を振られてしまいました。
私もこのままでいいのですけれど、ローズ様も何気ににっこりと微笑んでディアナに同意していらっしゃるよう。
「ローラ、よかったら案内するよ」
「そうよ、レイニーの庭園はとても見ごたえがあるから、楽しんでくるといいわ」
ローズ様の後押しを受けてレイ様が手を差し出しました。雰囲気的に断る選択肢はなさそうです。
促されるように立ち上がるとレイ様の笑顔が目の前にあって、ちょっとドキッとしました。
「レイ様、お願いします」
「それじゃあ、行こうか」
手を引かれて扉の前まで来るとローズ様から声がかかります。
「レイニー、フローラちゃんのことは責任をもって大切に対処してちょうだいね。あとは任せたわよ」
「わかりました。お任せください」
真面目な顔で大きく頷いたレイ様。
部屋を出て長い廊下を二人で歩いて行きます。
お腹もいっぱいですし、運動がてら散歩をするのにはちょうどいいのかもしれません。
それにローズ様がおっしゃった見ごたえのある庭とはどんなものなのでしょう。
興味が湧いてきた私はワクワクしながら本宮を後にしました。
思いがけない提案に私はローズ様の方を向いた後、レイ様の顔を見つめました。
「そうね。それはいいんじゃないかしら。レイニー、お願いするわ」
ディアナが名案とばかりに軽く手を合わせます。
「ディアナは?」
「わたしはローズ様とお茶をして待っているから、二人で行ってらっしゃい」
ディアナは動く気はなさそうです。ひらひらと手を振られてしまいました。
私もこのままでいいのですけれど、ローズ様も何気ににっこりと微笑んでディアナに同意していらっしゃるよう。
「ローラ、よかったら案内するよ」
「そうよ、レイニーの庭園はとても見ごたえがあるから、楽しんでくるといいわ」
ローズ様の後押しを受けてレイ様が手を差し出しました。雰囲気的に断る選択肢はなさそうです。
促されるように立ち上がるとレイ様の笑顔が目の前にあって、ちょっとドキッとしました。
「レイ様、お願いします」
「それじゃあ、行こうか」
手を引かれて扉の前まで来るとローズ様から声がかかります。
「レイニー、フローラちゃんのことは責任をもって大切に対処してちょうだいね。あとは任せたわよ」
「わかりました。お任せください」
真面目な顔で大きく頷いたレイ様。
部屋を出て長い廊下を二人で歩いて行きます。
お腹もいっぱいですし、運動がてら散歩をするのにはちょうどいいのかもしれません。
それにローズ様がおっしゃった見ごたえのある庭とはどんなものなのでしょう。
興味が湧いてきた私はワクワクしながら本宮を後にしました。