婚約破棄から始まる恋~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
「去年も見たから、今年も大丈夫だと思うよ。よかったら見においで。蛍の鑑賞会をしよう」
「いいんですか? 私が来ても大丈夫ですか?」
「いいよ、もちろん。おいで。歓迎するよ」
「ありがとうございます。待ち遠しいです」
まじか。すんなりと俺の招待を受けてくれるとは……
こんなに喜んでくれるなら、幼虫から採取してきて育てた甲斐があったというもの。庭園もローラと過ごすために造ったとしか思えない。きっと、そうだ。
「もう少し先に行ってみないか? 他の魚たちが見れるかも」
「はい」
俺はローラの手を取り先へと促した。手を繋がれたというのに川の生物に夢中なのか全然気づかない。
二人でゆっくりと歩きながら、時には足を止めて魚たちに見入る。
群れで行動するもの、単独で泳いでいるもの、時には寝ているのか草陰に隠れて動かないもの。
様々な川の魚たちをつぶさに観察しながら、熱心に俺の説明に耳を傾けている。
好奇心いっぱいに瞳をキラキラさせて俺を見るローラが眩しい。
「そういえば、マロンはここの魚を捕まえたりしないんですか?」
「いいんですか? 私が来ても大丈夫ですか?」
「いいよ、もちろん。おいで。歓迎するよ」
「ありがとうございます。待ち遠しいです」
まじか。すんなりと俺の招待を受けてくれるとは……
こんなに喜んでくれるなら、幼虫から採取してきて育てた甲斐があったというもの。庭園もローラと過ごすために造ったとしか思えない。きっと、そうだ。
「もう少し先に行ってみないか? 他の魚たちが見れるかも」
「はい」
俺はローラの手を取り先へと促した。手を繋がれたというのに川の生物に夢中なのか全然気づかない。
二人でゆっくりと歩きながら、時には足を止めて魚たちに見入る。
群れで行動するもの、単独で泳いでいるもの、時には寝ているのか草陰に隠れて動かないもの。
様々な川の魚たちをつぶさに観察しながら、熱心に俺の説明に耳を傾けている。
好奇心いっぱいに瞳をキラキラさせて俺を見るローラが眩しい。
「そういえば、マロンはここの魚を捕まえたりしないんですか?」