婚約破棄から始まる恋~捕獲された地味令嬢は王子様に溺愛されています
ち、違います。
レイ様に抱かれて心地よいなんて、そ、そんなことあるわけありません。きっと……
私の勘違いです。きっと……
相手は王子殿下ですよ。
そんな、不埒なことを考えたらレイ様に叱られます。
自分の気持ちを消化できなくてあわあわしていると、
「ローラ」
レイ様の感じ入ったようなうっとりとした声が耳に届くと同時に、電流がはしったような甘い痺れが首筋を這っていきました。
「……‼」
今の感覚はなんだったのでしょう?
怖いです。
ぞわぞわと全身が粟立つような未知の感覚。
ここは逃げ出した方がいいのでは?
「あ、あの……」
誰か、助けて。
心の中で叫びました。
声なき声で、このわけのわからない感覚から逃れたくて視線をさまよわせました。
そして、顔を上げたその先に、一人の人物が目に入りました。
「セバス」
彼ならこの状況から助けてくれるかもしれません。
期待を込めてもう一度名前を呼びました。
レイ様に抱かれて心地よいなんて、そ、そんなことあるわけありません。きっと……
私の勘違いです。きっと……
相手は王子殿下ですよ。
そんな、不埒なことを考えたらレイ様に叱られます。
自分の気持ちを消化できなくてあわあわしていると、
「ローラ」
レイ様の感じ入ったようなうっとりとした声が耳に届くと同時に、電流がはしったような甘い痺れが首筋を這っていきました。
「……‼」
今の感覚はなんだったのでしょう?
怖いです。
ぞわぞわと全身が粟立つような未知の感覚。
ここは逃げ出した方がいいのでは?
「あ、あの……」
誰か、助けて。
心の中で叫びました。
声なき声で、このわけのわからない感覚から逃れたくて視線をさまよわせました。
そして、顔を上げたその先に、一人の人物が目に入りました。
「セバス」
彼ならこの状況から助けてくれるかもしれません。
期待を込めてもう一度名前を呼びました。