最強な俺様と激甘な王子様
次は体育か、、、

運動音痴な私の一番苦手な時間。


「ねぇ、ねぇ、あそこ、見て!」

「どこどこ?」

「「キャーッ!!」」


けたたましい奇声と共に、教室のドア付近に大勢が詰めかける。

「なんだろう?」

「さあ?見てくる?」

友達の菜津と顔を見合わせて、端の方からみんなの視線の先を探す。

廊下のずっと先を歩く二人の男子。

一人はハニーブラウンの髪に、くりっとした目、透明感溢れる肌。

もう一人は刈り上げのツーブロックでダークな髪色、二重の切れ長、少し焼けた肌が色気すらあった。


「あの人たち何者?」

「あ、もしかして、最強と激甘男子?」

「噂の?どっちがどっち?」

「いや、わかんない」

そんな私たちの会話に、混ざるように誰かが教えてくれた。
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