最強な俺様と激甘な王子様
あ、でもなんかこの笑顔は好きかも。

脳裏をかすった自分の心の声に、一瞬の戸惑いに疑問を持ちながらも、それ以後は気にすることはなかった。


「あー、これ旨い」

「喉渇いてたからこの冷たさがしみ渡ります」

「言い方!なんかうちのばあちゃんと同じだな、お前。」

思わぬ発言に、プライベートを垣間見て吃驚した。

「私、おばあちゃん子なんで、その影響でしょうか」

「へー。」

いつになく話してくれたと思ったら、すぐに気のない返事だし、掴み所のない人だ。

「なあ、お前のそれなに?」

「いちごケーキ味です」

「いちご好きなのか?この前もいちごだったろ」

「はい。よく覚えてますね。」

「あのな、昨日、一昨日の事忘れる程バカじゃねぇ。」

「いえ、そういう意味じゃなくて、なんか他人に興味とかなさそうだったので。」

あ、今のはちょっと嫌な言い方だったかも、、、、

「あ、ごめんなさい。嫌な言い方しました。」






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