最強な俺様と激甘な王子様
自分の気持ち
今日は屋上かな?

中庭にはいなかった。西棟の非常階段も。


―キィィーッ―

屋上のドアを押し開けて、辺りを見回す

塔屋の梯子を登ると、寝そべってる煌賀くんを見つけた

今日は珍しく一人だ。

声をかける前に気配?で気付かれたらしい

「真白なら、体育館でバスケだぞ」

「いえ、探していたわけでは、、、」

「なんかあったか?」

彼のとなりに寝そべって、流れる雲を追いかけながら答える

「どうしていいか分からなくて」

「なにを?」

「誘われたら嫌ではないんです。嬉しいです、もちろん。でも、、、」

私は頭のなかに真白くんの言動を思い浮かべた。

誰とでも気さくに、フレンドリーで常に笑顔。

だから余計わからない

どうして自分なのか、他の子の方がおしゃれだし、綺麗だし、真白くんと並ぶと違和感はない


それに比べて私は、、、

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