最強な俺様と激甘な王子様
自信なんか微塵もない

デートなんてしたら、悪い意味で注目されてしまう。

「本人に言えよ。グダグダ考えたって無駄だろ」

「そうですけど、なんでも言えたら苦労しません」

「俺にはズケズケ言うくせに」

「真白くんと煌賀くんは違うんです。」

「あーそうかよ。」

不貞腐れたように言葉を投げ捨てると、仰向けからくるりと背を向けられた。


他に相談できる人がいないから、わざわざ探してまで話してるのに


あ!そうだ。
引け目を感じないようにすればいいのでは?

菜津に頼んでおしゃれをコーディネートしてもらおう

あ、でも真白くん好みにするには、真白くんをよく知る人が必要


「煌賀くん!折り入ってお願いがございます」


軽く身体を捻らせ、睨むような目付きを送ってくる

わずかに時間を要してから

「断る」

「まだ言ってません」

「嫌な予感しかしない」

鋭いですけど、諦めませんよ

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