最強な俺様と激甘な王子様
派閥争い
中庭の件からしばらくたった頃。

おそらく先輩であろう女子が三人、私のクラスにやってきた。


「このクラスに羽乃って子いる?」

どうやら探し回っていた様子。

自席で予習していた私が顔をあげると、そのうちの一人と目が合った


「あなたが羽乃ちゃん?」

「はい、、、」

答えた瞬間、ものすごい勢いで駆け寄ってきて、右手を掴まれた。


え?なに?
状況が飲み込めずにあたふたしてると、

「悠李が探してたの。一緒に来て」

その言葉に反応したのは、私よりも周りの女子たちで、なんで?どうして?と疑問符が沢山飛び交った。

そうだよね。
私も疑問だらけですよ。

そんな、戸惑いをよそに半ば強引に腕を引かれて連れてこられた場所。

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